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九州旅客鉄道株式会社(JR九州)特別顧問,九州観光推進機構会長の石原進先生よりメッセージ
2020-09-10 09:40

    中華人民共和国駐福岡総領事館が開設35周年を迎えられたこと、誠におめでとうございます。

    JR九州は、総領事館の開設とほぼ同じ時期の1987年に発足しました。当時、隣接する百道で「アジア太平洋博覧会」が開催され、完成直後の中国総領事館が既にその美しい姿を見せていました。

    歴代総領事をはじめとした領事館の皆さまには親しくお付き合いいただき、式典やパーティーなどでもしばしば同席させていただきました。その中で私が代表を務めたものを挙げますと、

    ・2010年5月、中国総領事館で上海万博参加の結団式。6月に上海万博で日本・九州芸術団として、踊りや音楽の演奏などを公演する。

    ・2011年4月、九州日中クラブ設立。2017年まで講演会や勉強会を行う。

    ・2013年2月、九州NBC協議会が上海と浙江省・義烏を訪問する。

    ・2013年~2020年、日中青少年書画音楽交流大会を福岡で開催。

    なかでも青少年の交流会は、中国からの参加者が毎年増加し、昨年は400名を超える子どもたちが先生と一緒に来福し、何振良前総領事の出席のもと、盛大な開会式となりました。中国の皆さんは式典の後、九州内を旅行し、日本の子どもたちとの交流を楽しんでもらいました。

    このような芸術文化や青少年交流は日中両国民が互いに理解を深めるうえで、大へん有効です。今後も続けていきたいと思います。

    ところで、九州は、自然、文化、食、温泉、ショッピングなど観光資源がたくさんあります。中国から九州に来る旅行者数も2012年の19万人が、2019年には133万人と急増しました。九州の中国人インバウンドの特徴は、簡易上陸のクルーズ船が約8割を占め、直接上陸の方が少ないということです。クルーズ船では、博多、長崎、鹿児島など限られた沿岸都市しか行けないので、もっと深く九州を知ってもらうためにも航空旅客を増やしたいと思い、総領事館に北京~福岡と、深圳~福岡の直行便開設のお願いをしました。総領事館の皆さまのご尽力により、実現の運びとなりました(現在コロナの収束待ち)。

    今年はコロナ禍により4月以降インバウンド旅行者は、ほぼゼロが続いており、誠に残念なことです。コロナ収束後は再び中国から多くの皆さんが九州に来てくださることを期待しております。

    また、九州と中国は、経済関係においても活発な交流をしています。九州経済連合会は、2001年以降、日中韓の地域間交流のプラットフォームとして、環黄海経済・技術交流会議を開催しています。すでに18回を数え、重要な地方レベルの会議として注目されています。その他、九州経済連合会は、上海新滬商連合会とのMOU締結(2014年)や、山東省商務庁および威海市人民政府とのMOU締結(2018年)を行い、食品農産物交易推進などにも取り組んでいます。

    中国と日本は、2世紀の邪馬台国の時代から交流が続いています。両国のGDPは世界で第2位、第3位を占めており、互いに理解し協力することは、世界平和のためにも極めて重要です。そのためには、両国民がビジネス・文化・観光・スポーツなどいろいろな場で交流をすることが大切です。

    中国総領事館の益々のご発展とご活躍を心から期待しております。

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