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九州華僑代表の李憲章先生よりメッセージ
2020-09-10 09:37

    中華人民共和国駐福岡総領事館成立35周年を共にお慶び申し上げます。

    1985年5月8日中央区大濠に開設されたときには、我が故郷が身近にやって来たような興奮を覚えました。

    特に印象深く記憶していることは、やはり金吉松初代総領事のことです。開設年の3月に福岡空港に降り立った時、総領事は中山服、夫人は淑やかなチャイナドレスのお姿でした。空港には我々華僑総会、日中友好協会などの友好団体、福岡県、福岡市、地元マスコミの方からの質問に金吉松総領事は「我要成为博多っ子」と答えられました。福岡の歴史を充分にご存知だということを証明する「博多」という言葉、ましては「博多っ子」という表現がテレビや新聞に大きく取り上げられました。そしてもう一つ金吉松総領事のエピソードですが、正式な場でご挨拶をされる際にも原稿も持たずに流暢に話されることにいつも感心しておりました。その様子を総領事夫人に申し上げたとこと、前日に夜は何度も何度も練習して暗記して臨まれていることを知りました。ちょうどその頃は冬でしたので、この寒空のご苦労に更に感心して、私は日本の「炬燵」をプレゼント致しました。日本の炬燵を初めて利用され、それこそ原稿の暗記などの執務に大変重宝していたと、後日総領事夫人より感謝の言葉を頂きました。

    総領事館開設当初は、福岡市内の民間施設での仮住宅でしたので、私も含めて多くの老華僑が訪れ、それぞれの故郷の話を語り合い、一日総領事館内で過ごすこともありました。領事の皆様には迷惑をかけていたのではと今なっては思いますが、私どもは福岡に「我が家」が出来たような気持ちでした。

    寄稿させて頂くにあたり、この35年を思い返して見ますと、本年2020年6月11日に律桂軍第12代総領事が着任されましたが、それまでの11名の総領事のお名前と、それぞれの思い出が次から次へと浮かび懐かしさで胸一杯です。

    これまで、総領事及び領事の皆様と親しくお付き合いさせて頂きましたので、総領事館は勝手に「我的家」のような気持ちであるのは今も変わりません。

    何でも語り、何でも相談できる総領事館が50年、100年と中日友好の拠点として未来永劫に継続発展されますことを祈念しております。

    寄稿のご依頼を受け大変光栄に存じます。

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