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大江健三郎氏、中国科学院で講演
2006/09/11

   
                                  

 中国社会科学院の招きに応じ、8日北京に到着したノーベル文学賞作家の大江健三郎氏は9日午前、同院のホールで「絶望から始まる希望」と題した講演会を開いた。以下はその要旨。

 大江氏はまず1960年に自らが初めて訪中した際の思い出を語った。当時、大江氏は25歳。日本文学界の代表団の中で最年少だった。毛沢東や周恩来などの指導者を面会し、郭沫若、巴金、茅盾など中国の有名作家にも会ったという。

 大江氏は講演中、何度も往年の大家・魯迅への敬慕を語った。この60年、最も崇拝してきた中国の作家は魯迅で、魯迅作品の閲読は一生欠かしたことがないと語った。今回の「絶望から始まる希望」というテーマも、魯迅作品の一節から取ったものだった。

 71歳になる大江氏にとって、自分自身に対する不安はもう無いという。しかし、日本の若者と中日関係については不安視している。大江氏は戦後からこれまでずっと、日本とアジアの被害国が、国レベルでも民衆レベルでも和解できれば、という希望を持っていたという。しかし現実は憂慮すべきもので、日本の一部の国民は中国やアジアを侵略した歴史と罪を忘れ、あるいは軽視している、と語った。

 「私が生きている間には実現しないかもしれないが」と前置きした上で、大江氏は自らが伝えたい2つの願いを語った。(1)日本とアジア、中国の和解には長い時間がかかるかもしれない。しかし、前途にきっと光明はあると希望を抱いている。(2)日本国民、とりわけ若者たちが歴史教育を受けて深く反省し、大東亜共栄圏の夢から覚めて、平和を愛する新しい日本人になってほしい。

「人民網日本語版」2006年9月10日

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