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世中の仙境 ─黄山
2004-02-13

huangsan
 
 
 

世中の仙境 ─黄山

 

中国の安徽省にある黄山は昔から“天下第一の奇山”、“魔山”、“人界の仙境”など最大級の賛辞で人々にその美しさ、雄大さ、神秘さを称えられてきた。

刀で削ぎ落とした濃緑色の玉のような剣峰に、年中霧が立ちこめ、その景観はまさに“奇、雄、幻、険”というにふさわしい。中でも怪松、奇岩、雲海、温泉は、昔から黄山の「四大絶景」として世に名高い。

黄山の松はとても珍しい形状をもち、ひとつとして同じものはない。その姿態や枝振りが人の想像をかきたて、険しい峰の絶壁の上に伸び、岩石を突き破って、たくましく生長する。幹や枝が曲がりくねる彫刻のような松の樹は樹齢100年以上のものが多く、特に、迎客松、連理松などの古松は1000年以上も生き延びてきた。

黄山には無数の奇岩、怪石があり、峻峰と怪松とあいまって、妙趣あふれる山景絵巻を織りなしている。人や獣や鳥、あるいは様々な物に似ている岩々が目を楽しませてくれる。有名な「金鶏天門を呼ぶ」、「リス、天都を飛ぶ」、「猿が海を見る」などはまさに天然造化の傑作で、それぞれに面白い物語が伝わっている。

黄山の神の手になるかのような変幻自在の雲霧が、黄山の神秘をいっそうかきたてる。峰々が雲霧に覆われると、黄山は雲の海と化し、雲霧がたなびくのにつれ、さまざまな表情を見せてくれる。雨上がりに晴れ間が広がった時の眺めはすばらしい。雲霧が薄く立ちこめる時、黄山は詩情にあふれ、勢いよく流れる時は雄々しい気概に満ちている。

黄山の魅力と美しさはとても語り尽くせない。

雲海の美と幻想は言葉では表すことができない。

先人が詠んだように、「絶妙の景観はこの地に来てこそ体得できる」。

  

 
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