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古人類の揺り篭ー周口店
2004-02-13

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古人類文化の聖地―周口店

 

北京の南西郊外の「周口店」に饅頭形の小さな山――竜骨山がある。1927年に中国の学者、斐文中氏が指揮した発掘で、初めて北京原人の完全な頭蓋骨が発見された。この発見は全世界を震撼させ、20数年間続いてきた「ジャワ原人(ピテカントロプス)」がヒトかサルかの論争に結論が下され、人類の歴史の始まりは50万年前と推定されるようになった。こうして周口店の北京原人遺跡は、世界的に有名な古人類文化の聖地となった。

竜骨山北京原人が出土した最初の場所は、ある石灰岩の洞窟である。半世紀に渡る発掘で、この洞窟の堆積層は40数メートルに及び、今では深い井戸のようだ。この井戸は上から下に向かって17層に分かれており、北京原人の化石は311層の間で発見された。出土した6つの頭蓋骨、15の顎骨、150以上の歯と相当数の四肢骨および該当層から分析すると、北京原人は今から7023万年前に生息していたと推定される。

では北京原人は一体どんな様子をしていたのだろうか?出土した40余りの原人個体化石の復元から、彼らは胴が短く、四肢と胴体の構造は基本的に現代人に似ており、直立して歩くことができ、脳容量の平均値は現代人の3分の2、頭骨は低く平らで、眉梁がかなり突起し、顔と口先が前に突出て、下顎はあまり発達していないといった形態学上の特徴が判明した。

古人類化石と同時に大量の石器が出土している。これは北京原人が自然との戦いのなかで、様々な方法を通じて各種の石器を造り、使用していたことを物語っている。これらの石器は木や肉を切り、毛皮を剥ぎ、棍棒を作るのに使った。また北京原人が住んでいた洞窟の中では、火を使った跡が大量に発見され、燃え滓が6メートルに堆積している所もある。こうしたことから北京原人はすでに自在に火を使い、コントロールしていたことが窺え、火を用いた最初の人類と言えよう。

しかしきわめて遺憾なことに、1941年以前に発見された北京原人と山頂洞人化石のほとんどは、真珠湾事変前後に数人のアメリカ人によって持ち去られ、その途中で紛失してしまい、今日に至るまで行方不明のままである。貴重な資料は藻屑と消えてしまったのだ。

1933年、竜骨山山頂の洞窟ではさらに今から18000年前の人類化石が発見され、山頂洞人と命名された。更に1973年、竜骨山の東北隅で新洞人(ネアンデルタール人)の歯の化石が発見された。科学測定によれば、その生存年代は北京原人と山頂洞人の間に当たり、今から約10万年前と判明している。

こうした発見と研究から、周口店は現在世界で最も豊富で最も系統的な資料がそろった直立段階の人類遺跡であり、世界の古人類研究において揺るぎなく、かけがえのない地位を有している。1987年、国連のユネスコは周口店遺跡を正式に「世界遺産」に指定し、周口店は全人類共有の財産となった。

  

 
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