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中国江蘇省の蘇州を訪れると、人々は思わず古典庭園の多さに驚き、その伝統的な美意識に魅了される。古くから、人々は「江南の庭園は天下の甲、蘇州の庭園は江南の甲」と褒めたたえた。

蘇州庭園の歴史は、紀元前6世紀の春秋時代から始まり、その後歴代にわたって盛んに造園が行われ、名園も日増しに増えていった。現存している蘇州庭園は数十カ所に上り、そのうち特に拙政園、留園、網師園、環秀山荘などが名高い。深遠な意境、精巧な構想、高雅な芸術、豊かな文化内容で、多くの庭園を代表する名園となっている。

拙政園は大昔から、「城郭を出ずして郊野の安らぎを得る」と定評があり、すっきりと自然な風格をもつ。全園は池を中心に配置され、橋や梁で結ばれ、曲りくねってのびる長廊が空間を補い、築山や築島からあたりを望むことができる。一見ゆるやかで自由な造園に見えながら、そのじつ緊密な構成と精神がみなぎっている。「人工でありながらあたかも天の作」のような趣に、その造園の妙がある。

中国の造園芸術は、文学や絵画と深い関係をもっている。深遠な文化の源を内包し、庭園内の庁堂の名、扁額、対聯、書、石碑、彫刻、装飾から花木や畳石に寄せられた寓意まで、庭園を美しく彩ると同時に、大量の歴史、文化情報を秘めている。園内に収蔵されている歴代の名書道家の墨跡は、貴い芸術品であると同時に、きわめて高い文物価値を有している。

蘇州の古典庭園は邸宅と庭の合体であり、そこに住みながら散策や自然観賞が楽しめる。自然を恋しがり、自然との融合や協調を求める人々にとって、蘇州の庭園はまさに美しきを極まる創造の空間である。中国の民族的特色と造園の芸術の巧妙さを十分体現している蘇州の庭園は世界の庭園芸術発展史上、かけがえのない価値がある。 |