国務院報道事務室は2日,白書「チベットの民主改革50年」を発表し,チベットが進めてきた民主改革という波乱に満ちた歴史のプロセスと50年間にチベットで起きた大きな変化を振り返った.
白書は次のように指摘した.50年間にチベットは暗黒から光明へ,後進から進歩へ,貧しさから豊かさへ,専制から民主,閉鎖から開放への輝かしい歴史を歩んできた.現在のチベットは経済が発展し,社会が進歩し,文化が繁栄し,民生が改善され,民族が団結し,善政が行われ,人々の心が和む,史上最良の発展期を迎えている.
中国政府がチベットに関する白書を発表するのは今回が8回目.白書は全文約2万1000華字で,(1)前文(2)旧チベットの政教合一の封建農奴制社会(3)波瀾に満ちたチベットの民主改革(4)半世紀の間に起きたチベットの大きな変化(5)結語の五つの部分からなる.
白書は次のように強調した.チベットは昔から中国の不可分の一部である.1959年までチベットは欧州の中世期より暗黒で時代遅れの政教合一の封建農奴制社会だった.長期にわたる封建農奴制支配により,チベット社会は生気と活力を失い,時代から取り残され,衰退していった.日ごとに高まる民主改革に対する要求を前にしたチベットの上層支配集団の一部は,帝国主義勢力の策動と支援のもと,改革に全面的に反対し,「改革を長期間行わず,永遠に行わない」という方針を貫き,政教合一の封建農奴制度を永遠に続けようとした.そして1959年3月10日「17カ条協定」を公然と破棄し,全面的な武力反乱を起こした.
白書はさらに,次のように指摘した.このような状況のなか,国家の統一とチベット人民の根本的利益を守るため,中央人民政府はチベット人民と共に武力波乱を断固として鎮めた.同時に,大規模な大衆的民主改革運動が起こし,政教合一の封建農奴制度を廃止し,100万にのぼる農奴と奴隷を解放し,チベット人が主人となる新しい時代を切り開いた.この民主改革は,チベットの発展史において規模と影響力が最も大きい,最も偉大な社会変革だった.発展と人権にとって時代を画す意味を持つ重大な歴史的事件であり,人類の文明発展史と世界の人権史において重要な意味を持つ大きな進歩でもあった.
白書は次のように述べている.この半世紀の間に,解放されたチベットの各民族人民は中央人民政府の配慮と全国人民の支援のもと,主人公として新しい社会を建設,新しい生活を築く偉大な事業に参加し,チベットの歴史になかった奇跡を次々に生んだ.チベットの社会制度は大きく改善され,近代化事業は日進月歩の発展を遂げている.社会の様相は天地が引っ繰り返るような歴史的変化をみせ,人権事業は世界的に注目される重大な進展を収めた.
また次のように強調した.歴史が雄弁に証明しているように,民主改革がなければ,チベット人口の95%を占める広範な勤労者の解放はなく,チベット社会の飛躍的発展はなかった.民主革命がなければ,チベットの人権事業の発展と進歩はなく,チベット各民族人民の今日のような素晴らしい生活はなかった.
白書は次のように指摘した.反乱を起こし国外に逃亡してからの50年間,ダライ集団が政教合一の封建農奴制度復活の陰謀を放棄したことは一度もない.彼らは国外にダライ・ラマ14世を政教首脳とする政教合一のいわゆる「チベット亡命政府」をつくり,守っており,西側の反中国勢力の支援の下で,チベットの発展と安定を破壊し,国家分裂の活動を一時もやめてはいない.我々とダライ集団との意見の食い違いとたたかいは進歩と後退,統一と分裂とのたたかいであって,自治と非自治についての問題ではない.
また次のように強調した.ダライ集団が政教合一の封建農奴制を守るため,祖国を分裂させる大規模な武力反乱を起こし,中国政府は措置を講じて反乱を鎮め,国の統一を守り,百万の農奴と奴隷を解放した.人類史上におけるその進歩的意義は,中国政府の措置は米国の国内戦争や黒人奴隷解放と比べても遜色がない.
白書は次のように指摘している.いわゆる「チベット問題」は当初から,帝国主義による中国分割の企ての産物であり,中国を植民地化・半植民地化しようとする近代帝国主義列強のたくらみの一部だった.ダライ集団が反乱を起こし国外に逃亡してから,西側反中国勢力は分裂を目指すダライ集団の「チベット独立」に対する教唆,支援と訓練を停止したことはなかった.この事実はいわゆる「チベット問題」がまったく民族問題,宗教問題,人権問題などではなく,西側の反中国勢力が中国の抑え込み,分裂と妖怪化を企てたという問題であることを物語っている.
白書はさらに次のように述べた.ダライ集団の「チベット独立」に活路はなく,「高度の自治」という旗印を掲げ,半独立や形を変えた独立を求めることにも活路はない.ダライ集団がどのような口実を設け,チベットの歴史を逆戻りさせ,封建農奴制支配を復活させようとしても,それは封建農奴制の苦しみをなめ尽くし,新しいチベットで幸せを体験したチベットの各民族人民が絶対に許さないだろうし,必ず失敗に終わる.
白書は最後に,次のように指摘した.「チベット独立」の主張を放棄し,古い制度を復活させようとするたくらみを放棄し,チベットが中国の不可分の一部であることを認め,いわゆる「チベット亡命政府」を解散し,あらゆる国家分裂活動を止めることが,ダライ・ラマ14世の唯一の活路である.ダライ・ラマ14世は自分の政治的主張と行為を徹底的に反省し,根本的に改めなければならない.ダライ・ラマ14世が愛国の立場に戻るための中央政府の扉はつねに開かれていたし,今後も開かれている.
(北京3月2日発新華社)